毎日怒ってばかり…私ってダメな母親?そんな自分を責めてしまうあなたへ
「また怒ってしまった…」
子どもが寝たあと、静かな部屋でふとひと息ついたとき、
自分を責めてしまうことってありませんか?
本当は笑顔で過ごしたいのに、
思い通りにいかない毎日の中で、ついイライラしてしまう。
そして、怒ったあとの寝顔を見て、胸がぎゅっと苦しくなる。
そんなふうに、心がちょっと疲れてしまう日。
きっと、どのお母さんにもあるんじゃないかなと思います。
私自身も、不安で涙が出た日がありました
私は助産師という仕事柄、赤ちゃんや子どものことをケアする経験や知識がありました。
けれど、自分の子どもを目の前にしたとき——
その命の尊さに圧倒されて、小さなことでも不安になってしまう日々がありました。
ある日、子どもの様子がなんだかいつもと違って見えて、
「何かあるかもしれない」と思って病院を受診しました。
結果は何も異常なし。ほっとした反面、「こんなことで受診してしまって…」と、
少し申し訳ない気持ちにもなっていたんです。
でもそのとき、先生が優しい声でこう言ってくれました。
「何もなくてよかったね。お母さんの不安がなくなるのが、いちばん大事だからね。」
その言葉を聞いた瞬間、心の中にふわっと温かい灯がともったような気がしました。
「ああ、不安になってもいいんだ。誰かに頼ってもいいんだ」って。
あの日のことを、今でもはっきりと覚えています。
育児は、一人じゃなくていいんです
私はこの経験から、心から思いました。
安心できる環境があるだけで、育児ってずいぶん違うんです。
気持ちを聞いてもらえる場所がある。
「大丈夫だよ」と声をかけてもらえるだけで、
ママの心がふっとゆるむ。
ママが安心できると、自然と子どもも笑顔になるんですよね。
そんな循環が、幸せな育児につながっていくのだと思います。
だから私は、「ママが一人で悩まないでいられる場所をつくりたい」と願っています。
誰かの心のそばに、そっと寄り添える存在でいたい。
それが、今の私の信念です。
怒ってしまったって、あなたが悪いわけじゃない
育児の中で怒ってしまうのは、
あなたがダメなお母さんだからじゃありません。
それは、「ちゃんと育てたい」「この子を守りたい」
そんな深い愛情があるからこそ、生まれる感情なんです。
怒ってしまっても大丈夫。
そのあとに「ごめんね」と言えたあなたは、とても素敵です。
子どもはその愛情を、ちゃんと受け取っていますよ。
私が少し心を軽くできた3つのこと
- 怒ってしまった自分より、「立て直した自分」に目を向ける
- 「また怒っちゃった…」と責めるより、「でも、あとで抱きしめられた」「ごめんねって伝えられた」。そんな自分を、優しく見つめてあげるようにしました。
- イライラは、がんばりすぎてるサインということに気づく
- 怒りは、疲れてる心と体の叫びでもあります。
- 「私、ちょっと無理してるかも」と気づけたら、温かいお茶を飲んだり、甘いものをひとつだけ食べたり——小さなことでいいから、自分をいたわるようにしています。
- 完璧を求めない
- 完璧な母親なんていないんだって、最近やっと気づきました。育児って、どうしても「完璧にしなきゃ」と思いがちだけど、実はその「完璧」が自分を追い詰めてしまうんですよね。でも、完璧じゃなくても、子どもを愛している気持ちが一番大事だって思えるようになりました。少し不完璧でも、笑顔で「今日も頑張ったな」と思えることが大切だと気づきました。
まとめ
毎日、イライラしてつい怒ってしまう自分に「ダメだな」と思うこともあるかもしれませんが、そんな時でもあなたは素晴らしい母親です。完璧を目指す必要はありません。大切なのは、子どもを愛する気持ちと、少しずつでも前を向こうとするその姿勢です。
完璧でなくても、心に余裕を持ちながら育児をすることが一番大切です。無理をせず、自分を大切にしていきましょう。あなたの愛情が、何よりも子どもにとって最高の贈り物であることを、どうか忘れないでください。

毎日育児を頑張っている皆さん、本当にお疲れ様です。完璧を求める必要はありません。大切なのは、あなたの愛と優しさが子どもにしっかり届いていることです。無理せず、自分を大切にしながら進んでいってくださいね。
