もう怖くない!!熱性痙攣(ねつせいけいれん)の対応方法

熱性痙攣は、主に生後6か月～5歳くらいまでの乳幼児が、発熱に伴って起こすけいれんのことです。ほとんどの場合は問題なく自然に治まりますが、初めてのときはとても驚かれると思います。今回は、熱性痙攣の原因や対応方法をまとめました(*´꒳`*)

熱性痙攣の原因

1. 発熱
   • 体温上昇が脳に影響し、けいれんを引き起こします。通常38℃以上の発熱時で急激に体温が変化する時、発熱後24時間以内に起こすことが多いです
2. 脳の未熟さ
   • 発育途上の脳神経細胞は急な体温の変化に適応できず痙攣が起こります
3. 遺伝
   • 家族に熱性けいれんの既往があると、発症リスクが高くなリます
4. ウイルス感染
   • 急に高熱を出す突発性発疹やインフルエンザなど疾患で多いです。しかしそれ以外でも高熱をきたす疾患は痙攣を引き起こす原因となります

低年齢の時は頻回に熱を出すので、とても心配になりますよね。

熱性痙攣が起きたときの対応方法

1. 安全に見守る
   • 基本的に痙攣は５分以内におさまります
   • 慌てて体を揺すったり、口に指を入れたりしないでください
   • けいれん時や意識がないときは体や顔を横向きにして誤嚥や窒息しないような体勢にしてあげてください
2. 時間を計る
   • 詳しい状況を医師に伝えるため、けいれんの持続時間を確認
   • 動画を撮影する
3. けいれん後も観察をする
   • 意識が戻らない、何度もけいれんを繰り返すなどの場合はすぐに受診

救急車を呼ぶべき、受診すべき症状

1. 痙攣が 5分以上続いている
2. 何度も痙攣を繰り返す
3. 痙攣後も意識がなかなか回復しない
4. 痙攣が片側のみ
5. 初めての熱性痙攣
6. 6歳を超えてもけいれんが出る

上記に当てはまるものは悩まずに、すぐに受診を!!

熱性痙攣の再発について

熱性痙攣は約3人に1人が再発すると言われています。しかし、年齢が進むにつれて脳が成熟し、熱によるけいれんを起こしにくくなるため、多くの子どもは6歳ごろまでには自然に出なくなる傾向があります。

熱性痙攣の予防投与について

熱性痙攣の予防にダイアップなどの薬が使用されます。けいれんを繰り返すこどもに対して、発熱時に痙攣を防ぐために使用します。

1. 予防投与なので、毎回の発熱で使うとは限らない
2. 日常的に使う薬ではなく、医師の判断で適応された時のみ使用
3. 挿入後は眠気やふらつきなどの副作用がある

上記を注意して使用いただけたらと思います。

必要なときにだけ使える「お守り」のイメージをしていただくと良いかもしれませんね!!

たむ

助産師　

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資格：看護師、助産師、チャイルドボディセラピスト１級、離乳食アドバイザー、幼児食アドバイザー資格取得。
BSケア研鑽中。訪問助産を開始したら予約フォームを設置いたします。
1児の母でもあります。育児のお悩みがあれば、お問い合わせください!!
NICUでは母子の愛着形成の大切さを学び、
地域に密着して母親を支えたいと思い、現在は小児科クリニックで日々奮闘しております(*´꒳`*)
親子が笑顔で過ごせる活動を行なっていきます★彡